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経営の整え方とは?数字と感覚の両面から見る安定経営の基本

ビジネスを続けていく中で、数字も感覚もどちらも大切。
でも、どちらか一方に偏ると「頑張っているのに成果が出ない」「数字に追われて疲れてしまう」と感じることもあります。

経営を“整える”とは、数字と感覚のバランスを取りながら、
自分らしいスタイルで事業を育てていくこと。

この記事では、「数字で見る経営」と「感覚で感じる経営」をどう両立させるか、
その基本の考え方を解説します。

目次

「経営を整える」とは何か?

「整える」とは、日々の業務や数字を見直し、“ムリ・ムダ・ムラ”を減らしていくことです。
そして同時に、“自分が気持ちよく続けられるリズム”をつくることでもあります。

数字だけを見ていても、心がすり減ってしまう。
感覚だけに頼ると、判断がブレてしまう。

だからこそ、経営を整えるとは「数字と心を調和させる」こと。
経理やスケジュールなどの“見える仕組み”と、自分の“感じる感覚”の両方を整えることが、
長く続く経営のベースになります。

経営とは、売上や利益だけではなく、自分自身の在り方を整えること
「頑張る」ではなく「続けられる」を目指すのが経営の整え方です。

数字と感覚、どちらも必要な理由

数字は「現実を映す鏡」

数字は経営を客観的に見せてくれるツールです。
売上・利益・コストなど、事実を数値化することで、今の立ち位置を冷静に把握できます。

たとえば「売上が伸びているのに、手元にお金が残らない」と感じたとき、
数字を見返せば原因が、利益率の低下や経費の偏りにあることが分かります。

数字は、感情に左右されず事実を伝えてくれる経営の鏡。
見たくない現実を教えてくれることもありますが、それこそが改善の出発点です。

感覚は、進むべき方向を教えるコンパス

感覚とは、“自分が何を大切にしたいか”を教えてくれる感情のセンサーです。
「この働き方は心地いい」「この方向性は違うかも」といった違和感や心の反応は、
数字では見えない大切な情報
です。

たとえば、利益が上がっているのに気持ちが落ち着かないときは、
どこかに「本当の目的からズレているサイン」が隠れています。

数字と感覚は、どちらが正しい・間違っているではなく、
どちらも「今の経営をより良くするための視点」。

数字が地図だとしたら、感覚はコンパス。
両方を照らし合わせて進むことで、軸のある経営が育ちます。

今日からできる「整える習慣」

経営の整え方は、特別なことではなく「日々の小さな積み重ね」で身につきます。
今日からできる3つの“整える習慣”を紹介します。

売上・支出を「見える化」する

まずは、現状を“見える化”することから。
売上・経費・利益などをシンプルに一覧化し、「お金の流れ」を把握しましょう。

例:Googleスプレッドシートで月ごとの収支表をつくり、
「どの月にお金が増えて、どの月に減っているか」を視覚的に確認する。

数字を見える形にしておくと、不安が漠然としたものから「行動に変えられる課題」になります。

毎月1回、「経営ミーティング」を設ける

自分ひとりの事業でも、経営ミーティングを設定しましょう。

カフェでノートを開くだけでもOK。
毎月1回、数字と心の両面を振り返る時間をつくることが大切です。

チェック項目の例
  • 売上・利益・経費のバランスを確認
  • 今月やってみて良かったこと
  • モヤモヤ・違和感を感じたこと
  • 来月に取り組みたいこと

この時間を“立ち止まるリズム”として持っておくと、
経営のリズムが安定し、自分自身の軸もぶれにくくなります。

感覚的に「ズレ」をメモしておく

違和感や心の負担を感じた瞬間を、メモに残しておきましょう。
「なんとなく疲れた」「集中できない」「このやり方は違う気がする」
その感覚が、整えるためのヒントになります。

たとえば、仕事を終えたときに「今日の満足度は何点?」と書き出してみると、
どんなときに心が軽く、どんなときに重くなるのかが見えてきます。

感覚を数値化することで、
数字と同じように“自分の状態”を把握できるようになります。

「整える経営」がもたらす変化

経営を整えると、不思議なほど“焦り”が減ります。
数字が見えることで安心し、感覚が研ぎ澄まされることで、
判断も行動もスムーズになっていきます。

お金・時間・心が整うと、ビジネスの成果も自然と整っていく。
経営とは、数字を動かすことではなく、
自分自身と仕組みの両方を整えることだと実感できるはずです。

まとめ

経営を整えることは、自分を整えること。
数字は現実を教えてくれ、感覚は方向を教えてくれます。

どちらか一方に偏らず、バランスを取りながら続けることが、
安定して続く経営をつくる一番の近道です。

花の背景イメージ画像

プロフィール

20代で介護職を経験後、出産を機に一度リセット。“人生の再スタート”は、まさかの会計事務所でした。知識ゼロから学び始め、第一人者のもとで10年、“数字の奥にある経営と人の心”を知る貴重な時間に。

その後、大手法人や福祉事業の経理を経て独立。経営者や起業家の方へ、経理の半自動化や資産形成のサポートを行いながら、“お金が手元に残る経営”を共にデザインしています。

夢は、人と人をつなぎ、業種を越えて「共に繁栄できる循環」をつくること。そして、働く大人の姿で子どもたちに“未来は明るい”と伝えることです。

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