はじめに
小学生までは「お金の感覚」を育てる時期でしたが、
中学生になったら、いよいよ“お金を動かして学ぶ”ステージへ。
この頃は、社会や仕事に興味を持ち始め、
「お金=現実のツール」として実感できる年齢です。
でも、ここで大切なのは――
いきなり投資やビジネスを教えることではなく、「体験を通して理解すること」。
今回は、思春期の子どもたちが楽しく学べる、
“実践型お金レッスン”を紹介します💰✨
STEP①:「使う」ではなく「価値を生む」お金の使い方を体験
まず教えたいのは、“お金は減るものじゃなく、循環するもの”という感覚。
たとえばこんな実践を
- 500円をもらったら、そのお金で家族が笑顔になることをしてみる
- 友達の誕生日にプレゼントを手作りして贈る
- 学校行事で募金やチャリティを企画してみる
お金の「価値の使い方」を体験すると、
子どもたちは“もらう喜び”より“与える楽しさ”を覚えていきます。
お金は「鏡」です。
自分の使い方に、価値観がそのまま映ります。
STEP②:「稼ぐ」を体験して、仕事の本質を学ぶ
おこづかいを“もらう”から、“稼ぐ”に変えるタイミング。
小さなことでOKです。
- 家事のお手伝いでミニ報酬
- フリマアプリで自分の使わなくなった物を出品
- 家族のチラシづくりやお手伝いで“お仕事体験”
ここでのポイントは、「お金を得る=誰かを喜ばせる」という実感。
お金が“感謝の証”であることを、体で覚えていきます。
親としては、「稼いだね!」よりも
「そのお金、どう感じた?」と聞いてみるのがおすすめです🌿
STEP③:「増やす」を体験する(ゲーム&シミュレーション編)
中学生でも、投資や経済の“考え方”は学べます。
とはいえ、難しい金融用語ではなく、ゲームや身近な事例から。
おすすめの方法
- 「もし1万円あったら、どう使う?」ゲーム
→ 貯金・投資・寄付・体験などに分けてシミュレーション - ボードゲーム「キャッシュフロー」や「モノポリー」で遊ぶ
- 架空の株やポイント運用を体験して“疑似投資”をしてみる
数字よりも、“考える力”を育てることが大切です。
「どうすればお金が増えるか?」を“自分の頭で考える”練習をしましょう。
STEP④:「学びと成長に投資する」マインドを育てる
お金は、“未来への応援チケット”。
モノに使うよりも、「経験」に使う習慣を育ててあげましょう。
たとえば、
- 興味のある分野の本を買う
- 好きな仕事の見学に行く
- 習い事や講座を自分で選んで申し込む
「お金=成長のツール」と捉えられる子は、
大人になっても“自己投資”が自然にできるようになります。
おわりに:お金の話は“人生の話”
お金の話は、生き方の話でもあります。
「どう使う?」「何に使いたい?」という問いの中に、
その子の価値観や未来の方向性が見えてきます。
親の役割は、“教える人”ではなく、“伴走する人”。
正解を与えるより、一緒に考える時間をつくってあげることが、
最高の“お金教育”です。
お金の使い方が、自分の生き方を整える練習になる――
そんな優しい循環が、家庭の中から生まれていくことを願っています。